聖書天地創造と科学と陰陽道は一つ

聖書と陰陽と科学のつながりを考えます。

海の掃除屋 ヒトデ

星型の見た目が魅力的なヒトデはとってもユニークな存在です。

でも、あまり詳しく生態が知られていないですよね。


日本語ではヒトの手に似てるので、ヒトデですが 、英語ではスターフィッシュというように、無数に存在する海の星といわれています。その見た目の面白さから、水族館では人気者ですね。しかし、近くで見てみると結構グロテスクです。

海の底に横たわって一見大人しそうに見えますが、漁師さんにとっては、魚をおびき寄せるための置き網にある餌を食い荒らす、厄介者、海のギャングと言われてます。

ホタテや牡蠣を食べる肉食の生き物なのです。

草食、泥食など様々な食性のヒトデもいて、種類ごとにあげると餌も違ってきます。

実は、海中の全て何でも食べる生き物なので


海のお掃除屋さんなのです。


貝類、サンゴ、イソギンチャク、甲殻類

ウニ、海藻、腐った魚、動物、海の砂や泥までも

食べます。

オニヒトデはサンゴを食べるので、サンゴ礁に害を与えることで知られてますが、サンゴもオニヒトデの幼生を食べるので、お互いが天敵なのです。面白いですね。大量発生の原因ですが、人間がオニヒトデを食べる数少ない捕食者、フリソデエビやボラ貝の乱獲によって数が減り、オニヒトデが増える傾向になっています。


しかし、体内にカドミウムや鉛などの重金属を多く含むので食用には適さないようです。

日本のある地域では、広葉樹の根元などに置くだけで、オニヒトデの体内に含まれる成分「サポニン」と悪臭が、鹿の食害防止に役立っています。成分が漢方薬と同じですね。

北海道では、ホタテの網にかかった魚を捨てておくと、キツネなど野生動物が食べにきますが、ヒトデと一緒に捨てておくと食べにきません。

ヒトデサポニンが体内から発生し、カルシウムも豊富に含んでいるので忌避材としての大きな能力・効果を持っていることがわかりました。


腐敗や臭気防止のためヒトデを乾燥した上で使用すると、土壌改良や農作物の成長増進に驚くほどの効果があるのです。また、畑にヒトデを埋めると、乾燥してボロボロになり、跡形もなくなるそうです。

それで開発されたのがヒトデ忌避材、名前も


「ヒトデ ✩ナシ」


です。

また海岸沿いの田舎では、汲み取り式トイレにヒトデを投げ入れることで、ハエ発生防止になるそうです。。オニヒトデならいくらでも、、と思いますが😅

このように、漁業者の敵、海のギャングも陸に持ち帰ると農業者にとって大いに役立つ救世主なのです。

クラゲと同様 で繁殖力が強く天敵も少ないので、これを資源として有効活用しようと、色々と研究が進められてます。


ところで、ヒトデは目はありますが、ほとんど見えないらしいです、、脳ミソも無し。クラゲと同様、どのように繁殖の相手を見つけ出すのか本当に不思議です。

しかし、 、ヒトデをまた乱獲すれば海が汚れてしまい、海の生態系に影響するかもしれないですね。。